時給3000円はすごいです
私がまだ正規の職員で働いていた頃、叔父さんの子供が東京の大学に入学しました。私にとってはいとこに当たり、叔父さんの自慢の息子でも有りました。私も長野育ち。いとこも長野育ち。ほとんどの親戚が長野で育ち、東京の大学で勉強をして故郷に舞い戻ると言う生活スタイルでした。叔父さんはいとこに毎月生活費を送っていましたが、叔父さん自身が高校の先生でお給料も限られており、十分な仕送りは出来ませんでした。そのため、いとこは、大学の授業の合間をぬって塾のアルバイトをし始めました。時給が3000円とのことでした。
私からしたら、大学生の身分でそんなにお金が貰えるのは半端じゃないと思うほど羨ましい話でした。私も正職員だったのでただ羨ましかっただけのことですが。しばらくして叔父さんが、「○○ちゃんにはアルバイトを辞めさせた」と言いました。理由は、塾で講師として教えるために、自分の予習時間が3倍もの時間を費やして勉強をしなければならないと言うことでした。そのいとこにはそんな時間は有りませんでした。そのいとこは、勉強勉強に明け暮れ、とうとう念願の職業に付くことが出来ました。今では外交官として海外と日本を行ったり来たりしてしています。